アメリカの奨学金制度の実態③奨学金の応募方法

Updated: Jan 14

たくさんある奨学金の中から自分に合うものが見つかれば、あとは申し込みに全力を注ぎ込むだけである。書類を揃えるに当たって、常に念頭に置いておかなければならないのは、「誰がどのような目的で奨学金を提供しているのか」ということである。せっかく自分にぴったりな奨学金が見つかって一生懸命に書類を用意したとしても、的外れな方向に突っ走っていてはせっかくの苦労も水の泡になってしまう。



例えば、「大学で生物学を専攻する優秀な生徒におくられる奨学金」があったとする。この場合、まずは「何故」わざわざその団体が、お金を出してまで優秀な生徒に生物学を勉強して欲しいのかを考える必要がある。もしかしたらその奨学金は成功した生物学者が若者を応援するために作られたものかもしれないし、病気によって大切な人を亡くした誰かが科学の発展を祈って提供しているものかもしれない。「生物学を勉強し、その分野を通して世の中を良くしてほしい」というメッセージが込められているのである。応募書類を準備する際は、誰がどのような目的で奨学金を提供しているのかを知り、自分がどのようにその目的に貢献できるのかをアピールする必要がある。

奨学金の応募に必要な書類は様々だが、共通して見られる書類を独断と偏見で紹介する。


パスポートや免許証など アメリカの奨学金は、グリーンカード保持者やアメリカ市民を対象とするものがほとんどである。それを証明するために、証明書をスキャンしたものなどをアップロードし、提出する必要がある。


高校の成績証明書 Transcriptと呼ばれる成績証明書を提出しなければならないことがある。たいていの場合、学校のカウンセラーに相談すれば、PDFファイルなどを送ってくれる。

注意しなければならないのは、Official Transcript (正式な成績証明書)を提出しなければならない場合である。この場合、カウンセラーから奨学金を提供している団体に対し、直接送ってもらわなくてはならない。


レジュメ(履歴書) レジュメは、様々な面で役に立つ。自分が高校生活で行ってきたことがまとめてあるため、大学や奨学金の応募に加え、アルバイトに応募する際や、推薦状を書いてもらう際にも役立つ。


レジュメには高校生活で行った課外活動の全てを書く。自分の名前や連絡先などの基本情報に加え、スポーツ、コンテストなどの受賞歴、アルバイト、ボランティア活動など、「頑張ったこと」を書くのである。どんなに小さな活動でも、書き方によってはものすごいことのように聞こえるため、レジュメを書く際の言葉のチョイスは非常に重要になってくる。


エッセイ たいていの場合、奨学金への応募には、エッセイの提出が伴う。エッセイの内容は様々で、ほとんどの場合は文字数が決められている。エッセイを書くに当たって大切なことは、冒頭でお話しした、「誰がどのような目的で奨学金を提供しているのか」を考慮し、自分がどのように貢献できるのかを考えることと、「審査員を驚かせるような斬新な内容」を思いつくことである。奨学金の審査員は、数え切れないほどのエッセイを読み、その中から誰に奨学金を授与するのかを決定する。他の応募者たちと同じようなことを書いていては、チラ見程度で終わってしまう。それでは、奨学金を応募するに当たって使ったせっかくの労力と時間が無駄である。肝心なのは、エッセイの始まりの一文目から審査員の心をキャッチし、最後まで読んでもらうことである。


推薦状 自分をよく知る先生からの推薦状が必要な場合もある。「自分をよく知る先生」ということが重要であり、どんなに立場の偉い人からの推薦状でも、内容が薄っぺらかったら全く意味がない。奨学金によってアピールポイントが変わってくるので、戦略的に誰に何を頼むかを考える必要がある。例えば、前述した、「大学で生物学を専攻する優秀な生徒におくられる奨学金」に応募する場合、私だったら自分をよく知る理系の先生に推薦状をお願いする。推薦状の内容も、最低でも下記のポイントを強調してくれるように頼む:


・その先生が自分をよく知っているということ 現時点で自分が生物学に真剣に取り組んでいることと、その具体例(誰よりも熱心にプロジェクトに取り組み、クラス内のコンテストで優勝した、など)

・現在の態度を見ていて、将来十分に生物学を通して社会に貢献できる可能性があること


・上記に加え、生物学系のサマーキャンプに参加した経験などがあれば、そのような行事に参加するほど生物学に対して情熱を持っていることが伝わるため、それも書いてもらう。


推薦状に書いてもらう内容を頼むというのは、姑息だと思う人がいるかもしれない。しかし、これはあくまで推薦状を書いてもらうに当たって生徒側から先生に対して推奨している内容であり、それを呑むかは先生自身の決断なのである。推薦状は先生から大学に直接送られるため、生徒の目に触れることはない。例えば先生に「自分をよく知っているということ」を書いてほしいと頼んでも、もしもその先生がその生徒のことをよく知らないと判断した場合、その点は先生の自己判断で省くだろう。


また、推薦状の内容を推奨するということは、推薦状を書く作業に伴う先生の負担を軽減することにもつながる。先生たちは、毎日のクラスに加えて様々な提出物の管理もしており、かなり多忙だ。先生たちの都合を考え、配慮することが大切である。推薦状を先生に頼む際は、最低2週間ほどの余裕を持ってお願いするべきだ。推薦状を書くというのは先生たちが勤務時間外で行う場合がほとんどだったため、私は小さなギフトをお礼として渡していた。


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