アメリカ人に褒められた時の返し方

Updated: Jan 14

先日、英会話レッスンの親御さんから、「保育園などで先生に自分の子供が褒められた時は、どう答えるのが妥当ですか?」というご質問がありました。



自分や家族の話をする時、日本人は自分を下げる傾向にありますよね。「うちのバカ息子が…」とか、「どうしようもない娘」とか、そういったフレーズをよく聞きます。


私は10歳の頃にアメリカに越してきましたが、それまでは日本で過ごしました。


幼い頃は祖父母も一緒に住んでいたのですが、思い返してみると…


近所の人:「あやちゃん、おとなしく本を読めるなんて偉いね」

おばあちゃん:「いやいや普段はうるさいのに、お客さんが来た時だけですよおとなしいのなんて」


幼稚園の友達のお母さん:「あやちゃんにはいつも仲良くしてもらってありがとうございます」

おじいちゃん:「こんな孫ですが、仲良くしてやってください」


なぜか、褒められてるのにネガティブに返すんですよね!


日本で、日本のマナーに従うのは当たり前ですし、いいことだと思います。ただ、アメリカで褒められた時に全く同じ返し方をすると、単なる変な人と化してしまいます。

うちの場合は母親が日本人、ステップファザー(継父)がアフリカ系アメリカ人なので、アメリカに越してきてからは、アメリカ・日本の文化が混ざり合う環境で過ごしてきました。


アメリカ人は、褒められても否定はしません。


色々な返しかたがあると思うのですが、私は大抵3パターンくらいに分けて返事をしています。


パターン1:褒めてくれた人を褒め返す

地下鉄なんかに乗っていると、持っている小物や着ている洋服を知らない人に褒められることが結構あります。特に日本の小物や服は珍しく&可愛く見えるらしいです。

もしも「あなたの持っているバッグ素敵ね」と褒められたら、「あなたの着ているドレスも素敵ね!」というように褒め返すと、相手も嬉しそうな感じで会話が終わるので無難です。


パターン2:他の人を褒める

仕事などで、リーダーシップをとっているポジションにいる方々にお会いすることがあります。「このイベント、とてもいい企画ですね。」などと褒めると、「このイベントを企画したのは◯◯部の◯◯という新入社員で、彼の初仕事なのにとてもよく頑張ったと思うよ!」などと、他の人に光を当てます。


庶民的なシチュエーションになりますが、もっと身近な場面でもこの方法は使えます。私の母は洋服を選ぶことが好きで、実家に帰るたびに大量の服をくれます。一方で、面倒くさがりな私は洋服を見ることすら面倒なので、母のくれる洋服を着ています。なので、「そのスカート素敵ね」などと誰かが褒めてくれるとき、「これは、母が選んだんですよ!」と、「いただいた褒め」を、正しい受取手にシフトすることにしています。この方法は、「お母さんが選んだのね!彼女もボストンに住んでいるの?」などというように、別の話題につなげて会話を広げる役割もするので、英語での会話が長続きしない人にはオススメです。


パターン3:広げる

これは自分が褒められた時にすると、自信満々な雰囲気になってしまいあまりお勧めできませんが、家族や友人、恋人が褒められているときに使える方法です。前述した、保育園のシチュエーションなんかでも使えるのではないかと思います。

ミシガンに住んでいた頃、夏の季節になるとご近所さんたちが集まるホームパーティーがたくさんありました。高校生や中学生の時は、よく両親と共にパーティーに行っていました。


近所のご夫婦と話をしていた時のこと、「このサラダすごく美味しい!」とサラダを作ってくれた奥さんに言ったら、横で聞いていた旦那さんが、「サラダだけじゃなくて、彼女は他の料理もとても上手なんだ。彼女の作るシナモンロールは絶品だよ!今度食べにおいで」と言った具合に、奥さんの他のいいところも褒めました。褒められて悪い気になる人はいませんよね。横で聞いていた奥さんはとても嬉しそうでした。

身内を褒めるというのは、自慢をしているようで気がひけるという日本の方は多いのではないでしょうか。しかし、それは根本的なアメリカと文化の違いです。


集団主義の日本の文化では、「ウチ」と「ソト」にわけて物事を考えます。


ウチとは、自分にとって身近であったり、自分が所属するもの、会社、役所、学校などであり、対するソトは自分が所属していない会社・学校などである。

(ウィキペディアより: https://ja.wikipedia.org/wiki/ウチとソト)


つまり、「ウチ」というのは、家族や自分が属している会社など、自分が組織の一部となっている場合です。そして、組織内の自分以外のことも、自分の延長と考える場合が多いのではないでしょうか。例えば、取引先の人に日本語でビジネスメールを書くときに、自分の会社の上司の話をする場合、「私の上司の◯◯さん」とは言いませんよね。「上司の◯◯」の方が自然に聞こえるのではないでしょうか。この場合、「ウチ」にあたる自分の会社の上司のことを「ソト」の取引先の人々に話すときに、へりくだっているのです。家族という単位で一つ、会社という単位で一つ、そこに属している人々は、組織の一部という認識が、日本では強いのではないのでしょうか。


一方で、アメリカの文化は個人主義です。家族であっても、会社の同僚や上司であっても、それは自分とは違う人間なのです。極端な言い方をすると、「自分以外は全てソト」なのです。なので、たとえそれが身内であっても、自分以外の人が褒められたときに、その人を一緒になって褒めるのは、アメリカの文化では恥ずかしいことではないのです。


上記3パターンは、私が褒められたときによく使う方法です。

言語が違えば、文化も違います。日本語で話すときは日本なりの返し方、英語で話すときは英語なりの返し方があるのです。褒められた時の返し方は、他にもたくさんあると思うので、自分なりにしっくりくる方法を見つけてみてください。

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